北海道の夏と言えば「カラフトマス釣り」。
初心者でも比較的簡単に釣れるといわれているカラフトマス。
この記事ではそんなカラフトマス釣りをより楽しむための全てをお伝えします。
そもそもカラフトマスとはどんな魚?
カラフトマス(樺太鱒)とはサケ目サケ科の魚の事です。
繁殖期にはオスの背中部分が山のように張り出してくるので北海道では「セッパリマス」とも呼ばれています。
全長は成魚で50㎝前後で重さは2㎏程と小型のマスです。
日本でカラフトマスが遡上する川は日本海側の地域では北海道北部、太平洋側では三陸より北方とされてますが、以下の通り、全漁獲量の80%以上が北海道のオホーツク海に集中しています。
まさに、北海道でしか味わう事ができない釣りのターゲットとなります。
カラフトマスのおもしろい生態をご紹介します。
カラフトマスは鮭とは違う変わった生態をしています。
鮭は川で生まれてから1年半〜6年間の間に母川に回帰するのに対し、カラフトマスは生まれてから必ず2年後に母川に回帰します。
したがって、カラフトマスは2年後に同じ年に生まれた者どうしが交配するため、もし何らかの原因でふ化する稚魚の数が減少した年があると、2年後の交配数も減り、以降その交配数を繰り返すこととなります。
よって北海道のオホーツク海沿岸では漁獲量が多い年と漁獲量が少ない年が繰り返されております。
また、カラフトマスは母川回帰性が弱く、鮭がほぼ100%の確率で母川回帰するのに対し、カラフトマスは60%程度とされております。
カラフトマスの釣り方
カラフトマスが釣れる時期
カラフトマスは7月〜9月の北海道の夏、オホーツク海沿岸の堤防や海岸などに群れで押し寄せます。
カラフトマスの釣りポイント
カラフトマスは北海道のオホーツク海沿岸で釣ることができますが、どこでも釣ってよいというわけではありません。
北海道では河口内でのサケ・マス類の釣りは完全禁止となっております。
また、河口周辺でもサケ・マス類の釣りが禁止になっているエリアが多いので事前に確認した上で釣りをする必要があります。
このように釣り場に規制はありますが、その中でも人気のあるポイントをご紹介します。
ホロベツ川河口
斜里町にある釣り場です。
ウトロ周辺など知床半島西側はカラフトマスの魚影が特に濃いことで有名です。
シーズン中は多くの人でにぎわいます。
知円別漁港
羅臼町にある漁港です。
港内にチエンベツ川が流れ込んでおり、付近でカラフトマスがよく釣れます。
オンネベツ川
斜里群にあるオンネベツ川です。
カラフトマス釣りのおすすめタックル
カラフトマスは遠投ができる8〜9フィートのシーバス用のロッドを使うのが主流です。
スピニングリールでラインはPEラインの1号〜1.5号になります。
カラフトマスは鮭同様パワフルな魚であり、エキサイティングな釣りになります。
その為、ロッドの性能が顕著にでる釣りでもあります。
おすすめロッドはソルパラ SPX-962MH
高コスパが期待できるショアジギングロッドです。
ソルパラシリーズはなんといっても低価格で十分な性能を安定して得ることができますの で、とてもありがたいロッドになります。
ショアジギング用という事もあり、ルアーウエイトにも余裕があり安心感がありますので カラフトマス釣りにはピッタリです。
おすすめリールはシマノ ツインパワー4000番
スピンニングリールは4000番の大きさであれば問題ないです。
私はシマノ派なので、ステラは高いのでツインパワーを使っています。
カラフトマスのおすすめルアーや仕掛け
海岸の一か所でカラフトマスの群れが回遊してくるのを待っていたり、群れを探しながら釣りをするといったように釣り方はさまざまですが、群れを見つけたら群れの向こう側に遠投して表層近くを一定の速度でできるだけゆっくり引いてくる。
アクションをつけずにダダ巻きをします。
スプーン
北海道の釣り具屋さんではカラフトマス専用ルアーも売られています。
私のおすすめルアーは、以下のフィールドハンターのスプーンです。
重さは、5グラム~21グラムでカラーは赤・ピンクがおすすめです。
ウキルアー釣り
カラフトマス釣りはルアーを表層近くをできるだけゆっくり引いてくるために北海道ではルアーから数十cmの位置にウキをセットする「ウキルアー仕掛け」も一般的に使われています。
遠投しても表層を一定のスピードで巻くことができるように考え出された釣り方です。
リーダーの長さは魚のタナに応じて調整しますので、ウキ止めを使用してウキが遊動できる仕掛けが便利です。
北海道の釣具店ではこれらが一体化された仕掛けが一般的に売られています。
私のおすすめはナカジマ ウキ 北海サーモンGTルアーセットの40gです。
ウキフカセ釣り
ルアーよりも安定した釣果が期待できるのがウキフカセ釣りです。
仕掛け内容はウキルアー釣りとほぼ同じですが、ウキの下にスプーンではなくタコベイトがついているハリを使用します。
その際は赤く染めた短冊イカやカツオが使われます。
餌の色が落ちたらこまめに餌を変える事がポイントです。
こちらも北海道の釣具店ではこれらが一体化された仕掛けが一般的に売られてます。
私のおすすめはHARIMITSUのカラフトマス ウキです。
車中泊でカラフトマスを釣りに行こう!
カラフトマス釣りを楽しむための2つ目として「車中泊のできる場所」をご紹介します。
カラフトマスは北海道以外では釣る機会がほとんどありませんから北海道まで遠征してカラフトマス釣りに遠征してみたいですよね。
そのような時はやっぱり車中泊。
知床には車中泊できる場所がたくさんあります。
その中でも私のおススメは、「道の駅うとろシリエトク」です。
国道334号知床横断道路沿いにある道の駅で、周辺には日帰り温泉やスーパーなどがあるので非常に便利です。
釣りや知床観光に訪れている人もたくさん利用しております。
ですが、道の駅での車中泊は「仮眠・休憩」が原則(BBQや宴会はNG)です。
ルールやマナーを守って利用しましょう。
まとめ
本州ではほとんどなじみのない「カラフトマス釣り」。
鮭の中では、小型に分類されるカラフトマスですが、50cm前後のオスのカラフトマスとのファイトは非常にスリリングなものがあります。
仕掛けも釣り方もシンプルですので、ジギング初心者でも十分楽しむことができます。
また、子持ちのメスを釣りあげた時の嬉しさは格別です。
カラフトマスのいくらは絶品です。
まさに、釣ってよし!食べてよし!
そんな夏の北海道の「カラフトマス釣り」をぜひ味わってみましょう。
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