大注目の23ヴァンキッシュが発売となりました!
軽量な自重とリーリングの軽さを謳うクイックレスポンスシリーズの最高峰!
まとめると23ヴァンキッシュと19ヴァンキッシュには数値上だけでは測れない機構の大きな差が有りました!
ヴァンキッシュをメイン機に初夏から晩秋にかけてエギングを毎年楽しんでいる筆者が、23ヴァンキッシュのインプレやエギングに適したところ、19ヴァンキッシュとの比較を紹介します。
23ヴァンキッシュと19ヴァンキッシュの主要スペック比較
まずは、23ヴァンキッシュと19ヴァンキッシュの主要スペックから比較していきましょう。
どちらもエギング人気番手のC3000SDHで比較しています。
機種 | ベアリング数BB/ローラー | スプール寸法 (径mm/ストロークmm) |
実用ドラグ力/最大ドラグ力 | 自重 | 本体価格 |
23ヴァンキッシュ | 13/1 | 47/17 | 3.5/ 9 | 175 | 67,500 |
19ヴァンキッシュ | 13/1 | 47/17 | 3.5/ 9 | 175 | 63,100 |
数字上でほぼ変わらずですが、お値段は上がっております…。
しかし、今回から導入されている機構が有りますのでご紹介します!
シマノ最上位に位置する22ステラに採用された機構が導入されており、19ヴァンキッシュとは大きく異なります!!
インフィニティループ
出典:シマノHP
スプールの上下する運動が圧倒的に低速化されました!
要するにスプールへ巻き取られるラインが密に巻かれるということです。
規則正しく綺麗に巻き取れるからラインも綺麗に放出されます。
よって抵抗が減り、キャスト距離がUPするという理屈です!
また、リーリング時の余計な振動を減らすことにも繋がっているそうです。
アンチツイストフィン
出典:シマノHP
ラインローラー付近にラインのたるみを抑えるフィンを搭載してあります。
ラインがヨレたままスプールに巻きつけられる現象の軽減に繋がります!
クイックレスポンスシリーズでは頂点に君臨するヴァンキッシュに搭載されるのは必然といった所でしょうか。
デュラクロス
出典:シマノHP
新材料による新しいドラグワッシャーのことです。
シマノ社の比較では耐摩耗性が10倍以上という驚く数値が出ています!
以下は23ヴァンキッシュに使われている技術がまとまっているシマノ公式動画です。
23ヴァンキッシュがエギングに適している理由
19ヴァンキッシュに搭載されていなかった23ヴァンキッシュの新しい機構を見てきましたが、どれもエギングにとって適した機構です!
糸ふけが多いエギングに嬉しいアンチツイストフィン
エギングは糸ふけが多い釣りです。
アクション時、フォール時基本的に糸がたるんでいます。
そこで活躍するのが今回から導入されたアンチツイストフィンです!
たるんだままスプールへ巻いてしまう現象を軽減してくれます。
元々、渓流やアジング等のライトラインに効果を発揮すると言われていましたが、現代ではエギングも十分ライトラインです。
PE0.4号〜0.8号が主流といったところでしょう。
ライントラブルの軽減はトラブル解消している無駄な時間を減らせるので、実質の釣り時間を伸ばしてくれるので釣果UPにつながります!
さらに、ライントラブルでのキャスト時のロッド破損等の現象にも繋がるということです。
インフィニティループでエギングに重要な飛距離がアップ
次にエギングで大切なのはキャスト距離とフォールです。
飛距離が出ることはより広範囲に多くのイカへアピールすることに繋がります!
沖のブレイクラインを狙う。
目に見えて届きそうな潮目。
人が並ぶ釣りスポットでライバルより、遠くに届かせること。
シーズン中盤に入ると手前のイカには人的プレッシャーがかかってきます。
季節が進むごとに(台風などの水温の変化)イカのレンジが下がって遠投が必要になってきます。
ここでインフィニティループの恩恵が受けられます!
規則正しく巻かれたラインは規則正しく放出されて飛距離がUP。
エギングで大切な底取り時のフォールも、もちろんラインがスムーズに出てくれます。
エギングで良く使うドラグにはデュラクロス採用
また、ドラグを出しながらアクションをかける方がほとんどだと思いますが23ヴァンキッシュはドラグワッシャーの摩耗耐性への配慮をしたデュラクロスを採用しています。
なめらかなドラグ性能が長く続くようになりました!
エギングはしっかりフッキングしないと抱いているだけで針が掛かっていないという事も多いのでしっかり合わせをしますが、ここでドラグ性能の差が出ます。
ドラグ性能が低いもの、又はドラグ性能が著しく低下しているリールだとイカが身切れを起こしてしまいますので、スムーズなドラグ性能が長く続くことはエギングに適したポイントに感じます。
何と言っても軽くて疲れない
そして23ヴァンキッシュ、19ヴァンキッシュどちらにも言えますがボディの軽さから受けられる恩恵が大きいです!
アクションが軽快になる。
腕への負荷が少ない(疲れにくい)。
アタリがとりやすくなり実質感度が上がる。
軽いリールとロッドとの組み合わせで、あえてティップ側に重心を寄せてしゃくりやすくするなんてコアな方もいらっしゃいます。
いずれもリールの軽さからくることです。
重いリールでのエギングはかなりしんどいです。
指の間が痛くなったり…。皮がむけたり…。筋肉痛になったり…。
筆者も痛い思いをしてきました。
シマノのリールの中で軽量、軽快を追求したクイックレスポンスシリーズの中で最高峰であるヴァンキッシュはその心配を全て消し去ってくれます。
そして、意外に忘れられているのはロッドを大きく煽ってアクションを入れるエギングはリールにかなりの負荷を与える釣りであることです。
軽量リールは弱いという概念を打ち崩すのがヴァンキッシュです。
ヴァンキッシュは軽くて強度があります。
素材や取り入れられている機構によって作りこまれている事を考えると、ハイエンドならではの軽さと強度の両立といったところではないでしょうか。
23ヴァンキッシュをエギングで使う時のおすすめ番手とその特徴
圧倒的に人気な番手はC3000SDHHGです。
スプールはPE0.8号を150m巻くことができますので、0.6号がほぼメインとなってきた現在では必要十分です。
元々ダブルハンドルを取り付けてあるモデルですのでアクション時にハンドルが回って誤って糸を巻いてしまう心配はありません。
その中でもラインスラッグの回収に便利なハイギヤモデルがやはり人気です。
23ヴァンキッシュと23エアリティの比較
同レベルで比較対象となるのはダイワ 23エアリティではないでしょうか。
ダブルハンドル機種で選ぶとLT2500S-DH、ハイギヤ同番手機種で選ぶとLT2500S-XHとなります。
以下に3機種の主要スペックの比較表を貼っておきます。
重量 | ギア比 | 最大ドラグ | 1クランクあたりのリトリーブ | ベアリング数 | 糸巻量PE(号-m) | ハンドルタイプ | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
シマノ ヴァンキッシュC3000SDH | 175g | 5.1:1 | 9kg | 75cm | 13 | 0.6-200,0.8-150,1-12 | ダブル |
ダイワ 23エアリティLT2500S-DH | 165g | 5.1:1 | 5kg | 72cm | 13 | 0.6-200 | ダブル |
ダイワ 23エアリティLT2500S-XH | 150g | 6.2:1 | 5kg | 87cm | 11 | 0.6-200 | シングル |
実際使ったことが有りますが精巧な作りが伝わってくる良いリールです。
ですがこの辺は見た目の好みやロッドとの組み合わせ、メーカー等で決める方も多いと思います。
まとめ
23ヴァンキッシュが19ヴァンキッシュより、エギングにおいて適した機構が数多く搭載されていることを分かっていただけましたでしょうか?
エギングにおいては軽さや機能だけを考えるとステラよりも適した機種だと言えます。
新機能が搭載された23ヴァンキッシュによる今季の釣果に期待です!
新しいエギングタックルの購入を検討されているかたは以下の記事も参考にしていただければと思います。
他の釣りからエギングロッドを代用したい方は以下の記事がおすすめです。
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