オフショアジギングを始めようとする方は、スピニングリールとベイトリールのどちらを購入するか迷う方が多いです。
実際、オフショアジギングでは、どちらのリールを使うか、特に決まりはありません。
どちらのリールを使っても間違いではありません。
ですが、それぞれのリールのメリットを理解した上で、状況によって選択する事がもっとも重要で、よりオフショアジギングを楽しむことに繋がります。
今回、この記事ではベイトリールに絞り、ベイトリールを使った際のメリット・デメリットと選び方、ベイトリールのおすすめ10選についてお伝えします。
オフショアジギングにベイトリールが必要な理由 メリット・デメリットは?
ベイトリールとはボートデッキからジグを使ってアプローチする際に使用する専用の両軸リールになります。
リールの左右面を軸にしてスプールを支えている構造の為、ラインを巻いている方向とスプールに収まる方向が同じなのが最大の特徴です。
それでは、オフショアジギングにベイトリールが必要な理由をお伝えします。
フォール中でのアタリがとりやすい
フォール操作もクラッチを指一つで切るだけになりますので、一定のテンションを保ったまま、ジグをフォールさせる事ができ、非常に操作がしやすいのが特徴です。
オフショアジギングではフォールでバイトしてくる事も多いため、アタリを感じた瞬間にクラッチを戻して合わせる事ができます。
巻き上げ力が強い
ベイトリールはスプール軸とハンドルを回す回転方向が同じなため、巻く力がダイレクトにギアに伝わるため、パワーロスが非常に少なく巻き上げる事ができます。
その為、重いルアーを使ったり。大物狙いにとても適したリールになります。
バーチカルな釣りにむいている
縦の動きがキーになるオフショアジギングではスピニングリールに比べ、スプールが横に向いているベイトリールの方が巻き上げがしやすい為、攻撃的なバーチカルな釣りに向いているといえます。
デメリットはキャスティングがやりにく
これはそもそもバーチカルなオフショアジギングにとって、デメリットにはならないかもしれませんが、ベイトリールだけにキャスティングがやりにくいです。
ベイトリール特有のバックラッシュがあるためです。
ただ中には後程ご紹介するスコーピオンMD300のようにキャスティングにも優れたものもあります。
もしキャスティングはやらないというのであれば、ここはデメリットではないです。
オフショアジギング用ベイトリールの選び方
オフショアジギング用ベイトリールは、釣り方によってボディーサイズ(番手)、ラインキャパ量を切り替えて使う必要があります。
必要とされるラインの号数と糸巻量が選定基準となります。
それでは、オフショアジギング用ベイトリールの選び方をお伝えします。
糸巻き量
リールは番手が大きくなるにつれて糸巻き量も多くなります。
番手が大きければ多くの糸を巻くことができる為、様々な釣りに流用する事ができます。
糸巻量はポイント最大深度×3倍が一つの目安となります。
ドラグ力
ドラグ力が強ければ強いほど魚の力を抑え込むことができ、キャッチ率を上げる事ができます。
あとは余談ですが、ドラグ音があると魚とのやり取りの最中にテンションが上がるのでドラグ音が付いているものもおススメです。
ギア比
バーチカルに攻めるオフショアジギングはラインの放出量は多くなります。
ジグを回収する為の距離が長くなります。
またジグに動き出しの初速を与える為、ハンドル1巻きの量が多い方がレスポンスが良くなります。
よってノーマルギアよりハイギアの方が扱いやすいです。
ロープロファイル型、丸型
ベイトリールのデザイン・形状として、ロープロファイル型と丸型があります。
ロープロファイル型ベイトリールは流線形をしており、その軽さと、小型で掌で握りやすく現在は人気が高くなりベイトリールの主流になっています。
丸型のベイトリールは金属の塊から削りだしで製造されていますので、剛性が高く巻き上げる際の力が基本的に強いという特徴があります。
外観も古くからあるザ・リールの形をしており根強いファンがいる事も事実です。
オフショアジギングにおすすめベイトリール
それでは、オフショアジギングにおすすめのベイトリール7選を紹介します。
シマノ オシアジガー1500番手/2000番手 最強の大型ベイトリール?
シマノのスロージギングの最高級といえばオシアジガーです。
回転抵抗最大約60%が排除されており、次元が違う巻き上げ性能をほこるのがオシアジガーです。
近海メインであれば、1500番、大物や中心海以降であれば2000番が最適です。
私も伊勢湾でのスロージギングにオシアジガー1500XGを愛用しています。
以下の記事にオシアジガー1500XG詳しいインプレを書いていますので、参考にしていただければと思います。
シマノ 22オシアコンクエスト300XG
シマノ ベイトリールの名作です。
オフショアジギング用ベイトリールに求められているもの全てを兼ね備えています。
駆動系には「インフィニティドライブ」を採用しております。
ピニオンギアを内側からスプール軸で支える構造にしたことで回転抵抗を大幅に減らし、巻き上げ力と巻き感を向上させています。
また、フォールレバーにもワンウェイローラーベアリングを採用しており、ブレーキを強めても巻き上げが重くならないようになっております。
オシアコンクエスト300シリーズは2015年に出たのですが、2022年10月ついにこのオシアコンクエスト300シリーズがフルモデルチェンジしました。
なので最新機種を欲しい人は22オシアコンクエスト300を、おそらく15オシアコンクエスト300は値下がりすると思うので、そのタイミングで15オシアコンクエスト300を買っても良いです。
なんせ、皆さんが現役で活用しているベイトリールなので性能は折り紙付きです。
ギヤ比でXG、HG、PGがありますが、1回転の糸巻き量が多い、XGがおすすめです。
ニューモデルのオシアコンクエストはこちら!
オシアジガーLD
24年新製品のオシアジガーLDは、従来構造から変更したレバードラグ搭載で前回までのハンドルの巻き重りを30%軽減。
ボディーサイズもオシアジガーの2000番とほぼ同じ。
ドラグのMax値は最大20㎏と大型魚に負けないスペックです。
3号、4号のラインを巻いて大型魚を狙うリールですが、ライトラインカムに変更することでドラグの立ち上がりをなだらかにすることが可能で中深海での利用も可能になります。
青物、カンパチなどにおすすめのHGと、浅い場所やマグロ、意図的に巻き上げを少なくしたい場合に使いやすいMGのギア比展開になっています。
シマノ グラップラー300HG ”これはコスパ最強か?”
コスパ最強!デザイン含め私の一押しのベイトリールになります。
剛性に優れる「HAGANEボディ」と「マイクロモジュールギア」を採用し、なめらかなフィーリングと強さを両立したシマノ独自のギアシステムになっております。
ロープロタイプのリールながら、強い巻き上げと高い剛性が魅力です。
グラップラー300は1回転の巻き上げ量がそれほど多くないので、タイラバ用として使う人も多いです。
ダイワ ソルティガ15 結構良さNo.1
ダイワでの最高峰ベイトリールといえば、ソルティガです。
ダイワではベイトリールの未来基準として「HYPERDRIVE DESIGN」という設計思想を打ち出しています。
これは「強く」「軽く」「滑らかに」と追及するというもの。
その数々のテクノロジーが搭載されているのが「ソルティガ」になります。
23カルカッタコンクエストMD
多彩なルアーを駆使するフリースタイルフィッシングに特化した対モンスター仕様の丸型リールのフラッグシップです。
300番では4号180m、400番では5号210mの糸巻量でオフショアジギングにも使用可能。
ギア比はXG仕様で近海のライトジギングにも使いやすい一巻き100㎝超え。
ジギングに限らずキャストも可能なのでキャスティングに使用したり、タイラバに使用したり、シーバスに等多岐にわたる仕様が想定可能です。
がっちりした高剛性HAGANEボディは安心感と操作性へ繋がります。
何より他にないゴールドボディは大人の所有感を満たしてくれて釣りの満足度もあげてくれること間違いなしです!
23カルカッタコンクエストMDの詳細レビューは以下の記事をどうぞー。
シマノ スコーピオンMD300 私も使ってます!
こちらは筆者もオフショアジギングに愛用しているスコーピオンMD300です。
さすがに巻き取り力を考慮してゴメクサスのパワーハンドルに交換して使っています。
スコーピオンMD300は、対モンスター対応ベイトリールで、太糸をたくさん巻き込むことができ、シーバスのビッグベイトなどの重量級ルアーをキャスティングゲームで使う事を主軸に捉えた設計が最大の特徴です。
「HAGANEボディ」と「マイクロモジュールギア」も採用しております。
スコーピオンMD300は1回転の巻き上げ量が107cmと多いので、タイラバ用として代用は難しいでしょう。相当ゆっくり巻くはめになります。。
逆にそれがゆえに青物のオフショアジギングには向いているんですけどね。
詳しいスコーピオンMD300インプレやゴメクサスのパワーハンドルの交換については以下の記事も参考にしていただければと思います。
ダイワ ライトゲームX IC200
24年新製品のライトゲームX IC200は、3号200mの糸巻量があるので近海ジギングで使用可能。
低価格ながらもアルミフレームなので撓みが出にくいのでパワフルな巻き上げが可能です!
大型の魚が掛かっても安心してやり取りできます。
200番は60mmハンドルにアルミラウンドノブを標準装備。
下巻き不要の高精度エコノマイザー(下糸のかさ増しパーツ)付きで細糸を巻いて使用することも可能。
ジギングに限らず、タチウオ、サバ、イサキ、ヒラメ、ライトジギング、イカメタル等、様々なライトゲームに対応出来るリールです。
ダイワ キャタリナ15
キャタリナ15は最上位機種にも迫るスペックをもっています。
ボディはスーパーメタルハウジングを採用しており、スーパーメタル製のフレームで剛性が高く、力強い巻き上げが可能になってます。
また、ハイパーデジギアは誤差の少ないギアを実現し、ストレスのない釣りが楽しめます。
アブガルシア ソルティステージジギング これは安い!
ソルティステージはコスパに優れたアブガルシアのブランドの一つです。
ソルトシールドピニオンBB、スーパーフリーHPCR-BB搭載のコンパクトサイズの近海ジギング用のベイトリールになります。
これからオフショアジギングを始めたい方に大活躍してくれるリールです。
おすすめベイトリール10選の主要スペック比較
上記でご紹介した7つのベイトリールの主要スペックを紹介します。
ベイトリールを選ぶ際の参考にしてください。
リール名 | ギア比 | 最大ドラグ力(Kg) | 重さ(g) | 糸巻量PE(号-m) | 最大巻上長(㎝/ハンドル1回転) | 発売日 | 価格(円) |
グラップラー300HG | 6.2 | 7 | 325 | 2-380 3-250 4-190 |
84 | 2017年 | 35,700 |
スコーピオンMD300 | 7.9 | 8 | 320 | 4-180 5-140 6-120 |
107 | 2021年 | 37,000 |
オシアコンクエスト300XG | 7.5 | 7 | 355 | 1.5-500 2-380 3-250 |
101 | 2015年 | 59,000 |
オシアジガー1500XG | 7.3 | 6 | 410 | 2-500 2.5-400 3-320 |
112 | 2021年 | 54,500 |
オシアジガー2000NRXG | 7 | 10 | 580 | 3-400 4-300 5-220 |
132 | 2021年 | 59,900 |
キャタリナ15H | 6.4 | 8 | 430 | 2-500 3-300 |
99 | 2020年 | 35,900 |
ソルティガ15-SJ | 6.3 | 10 | 480 | 2-600 3-400 4-300 |
103 | 2022年 | 80,000 |
ソルティステージジギング | 7.3 | 14 | 254 | 1.5-400 2-300 3-200 |
86 | 2019年 | 27,500 |
オフショアジギング用カウンター付きベイトリールおすすめ
初心者の方はカウンター付きベイトリールもおすすめです。
当たり前ですが水深がデジタル表示されるので、どの水深でヒットしたのか?ボトムから何mでヒットしたかもわかります。
カウンターがないとPEラインの色でおおよその水深を把握する必要があり、初心者だとこれが結構大変です。
頼れるところはデジタルに頼って、釣りに専念できますよ。
以下の記事に厳選したオフショアジギング用カウンター付きベイトリールおすすめ5選をまとめてありますので参考にしていただければと思います。
まとめ
オフショアジギングにおいて、ベイトリールを選ぶ際は、対象魚・釣り方・ライン等を考慮して適切なものを選ぶことが大切です。
ぜひ、今回の記事を参考にして自分のスタイルにあったベイトリールに出会って頂けると、うれしいです。
以下にもオフショアジギングにおすすめのリールをシマノとダイワでそれぞれまとめてありますので参考にしていただければと思います。
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