「カウンター付きベイトリール、結局どれを買えばのか……?」
オフショア(船)釣りを始めた頃、リール選びで迷宮入りした経験はありませんか?
ジギング用・タイラバ用・イカメタル用……と専用機がズラリと並んでいるうえに、「カウンターあり・なし」という究極の選択まで迫られる。
釣具屋さんの棚の前でフリーズすること10分。そんな経験をした方は、きっと私だけではないはずです(笑)。そして、多くの方が同じ疑問にたどり着きます。
「カウンター付きって、1台あれば全部使い回せるの?」
この記事では、その疑問に正直にお答えします。
結論から言ってしまうと、カウンター付きベイトリールは釣り種別で必要なスペックが変わるため、釣りに合わせて選ぶのが正解です。
ギア比・ラインキャパ・自重の「おいしい設定」が、釣り物によってまるで違います。
「全部これ1台でいける魔法の万能機」を探し求めてしまうお気持ちは痛いほどわかりますが、それを追い求めると「どの釣りもなんだか中途半端に……」という恐ろしい罠にはまってしまいます。
そこで本記事では、カウンターリールが大活躍する代表的な5つの釣り(ジギング・タイラバ・タチウオ・イカメタル・イサキ)について、それぞれの選び方と詳細記事へのリンクをまとめました。
他の記事ではあまり触れられていない「カウンターの正直な話」や「兼用のシビアな現実」も包み隠さずお話ししますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね!
【釣り種別で選ぶ】カウンター付きベイトリールまとめ
そもそもカウンター付きベイトリールとは?

カウンターがある・ないで何が変わる?
カウンター付きベイトリールとは、リール本体に小さなデジタルディスプレイが付いていて、「今、糸が何メートル出ているか(=水深)」をリアルタイムで教えてくれる賢いリールのことです。
カウンターがないと「今、仕掛けやジグが何mの水深にあるのか」「底から何回巻いたか」をブツブツと頭の中で数えるしかありませんが、途中で話しかけられると忘れてしまいますよね。
カウンター付きなら「水深30メートルでヒットした!」という情報がバッチリ数字で残るので、次の投入で同じ層を即座に狙い撃ちできます。
1回ヒットした瞬間から、再現性のある釣りがスタートするのです。
自分の勘より、まずはデジタルの数字を信じてみる。それがカウンター付きリールと仲良くなる秘訣です。
カウンターは「正確」なのか?ここだけの正直な話……
他の記事ではあまり触れられていないので、ここではあえて正直に告白してしまいますね。
実はカウンターって、100%正確というわけではないんです。
「えっ!」と思われたかもしれません。カウンターは糸の放出量をスプールの回転数から計算しているのですが、潮の流れで糸がフワッと膨らんだり、糸が少し伸びたりすると、実際の水深とズレが生じます。
「画面では40mだけど、実は45mだった」なんてことは、海の上では日常茶飯事です。
では意味がないのかと言うと、全くそんなことはありません!大切なのは「ミリ単位の正確さ」ではなく、「同じ条件で、同じヒットゾーン(棚)を再現できること」なんです。
今日、画面の「40m」でヒットしたなら、次も「40m」を目安にすればいいだけ。誤差はみんな平等にかかるので、再現ツールとしては最高に優秀です。
「数字=水深」というより「数字=魚がいる場所の目安」くらいに思っておくと気が楽ですよ。
更に釣行前にこまめにカウンターの設定を行ってリールに正しく認識させつつ、船の上ではPEラインの色(マーカー)を見ながら落としてみて、画面の数字と合っているかを確認する癖をつけるとバッチリです!
釣り種別でスペックが変わる理由
5釣種のスペック比較表
「結局、何がどう違うの?」という疑問に一気に答えるのがこちらの表です。
| 釣り種 | ギア比 | PEラインキャパ | 自重の目安 | フォール速度表示 |
| ジギング | ハイギア(6〜7:1) | PE1.5〜3号 200m以上 | 350g以下 | あると便利 |
| タイラバ | ローギア〜ノーマル(5〜6:1) | PE0.6〜1号 200m以上 | 250g以下 | なくてもOK |
| タチウオジギング | ハイギア(6〜7:1) | PE1〜2号 200m以上 | 350g以下 | あると釣果に差が出る! |
| イカメタル | ノーマル〜ハイギア(5〜7:1) | PE0.4〜0.6号 200m以上 | 240g以下 | あると釣果に差が出る! |
| イサキ | ノーマル〜ハイギア(5〜7:1) | PE1〜1.5号 150〜200m | 250g以下 | あると便利 |
ジギングとタチウオは「スピーディーに誘う」釣りなので、巻き取りの早いハイギア向き。
一方、タイラバは「一定速度でゆっくり巻く」のが命なので、ローギアが圧倒的に向いています。
ただ場所によってはドテラやディープタイラバでかなりラインを放出するケースもあるのでそうなるとローギヤだと回収が辛いのでハイギヤという選択肢もあります。
イカメタルはとても細い糸を使うため、太い糸を巻いてしまうと潮に流されて隣の人とお祭りを量産してしまいます。
イサキは船長さんの「〇〇メートル!」という指示にピタッと合わせるのが勝負なので、ギヤ比というよりカウンター有無で勝負が決まり勝ちです。
番手の読み方|「100番って何?300番との違いは?」
カウンター付きリール選びで、初心者の皆様が一番混乱するのが「番手(サイズ)」です。
一般的にはダイワでもシマノでも100~500番が良く使われる番手で、シマノによっては800〜3000番もラインナップとしてはあります。
| 番手の目安 | ラインキャパ | 向いている釣り |
| 小さい番手(100〜150番相当) | PE0.4〜1号 150〜200m | タイラバ・イカメタル・イサキ |
| 中間番手(200〜300番相当) | PE1〜2号 200〜300m | タチウオ・ライトジギング |
| 大きい番手(400〜500番相当) | PE2〜4号 300m以上 | ジギング・青物・深海 |
番手の数字に惑わされず、「自分の使いたいPEラインが、何号・何メートル入るか」でスペック表を見て選ぶのが一番確実ですよ!
兼用はできる?正直に言うと…
「1台で全部いけませんか……?」
皆様の心の声が聞こえてきます。ここも正直にお答えしましょう。
「できなくはないですが、最適ではありません。そして失敗すると結構痛い目をみます(涙)」
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タイラバにジギング用(PE2号・ハイギア) → 糸が太すぎて潮の抵抗を受け、仕掛けが不自然になって魚が逃げます。
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イカメタルにジギング用の太いPEを使う → 糸が流されて周囲の人とお祭りが多発。「すみません!」と謝り続ける1日になり、船上の空気が凍りつきます……。
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ジギングにタイラバ用(PE1号・ローギア) → 大物がかかった瞬間にパワー不足で太刀打ちできず、最悪の場合は糸がプツリ。
「まずは1台試してみたい!」という方は、タイラバ用のノーマルギア・PE1号対応機種が最も使い回しが利いておすすめです。
好きな釣りが増えてきたら、その都度専用機を1台ずつ増やしていくのが一番の現実解ですね。
「それだとリールが増えて、タックル沼にはまってしまうのでは……?」という声も聞こえてきそうですが、釣り人にとって沼はもはや極楽温泉のようなものです。
ようこそ、魅惑の沼へ!(笑)
ジギング用カウンター付きベイトリールのおすすめ

ジギングでカウンター付きリールを使う最大のメリットは、ヒットした棚を即座に把握して、次のキャストで同じ層をドンピシャで狙えることです。
青物は群れで泳いでいるので、「さっき釣れた深さ」を数秒で再現できるかどうかで、その日の釣果に天と地ほどの差が出ます。
ジギング用に必要なのは、ハイギア・PE2号以上が巻けるラインキャパ・パワー重視の3点。
大型の青物とのファイトで頼りになるのは、何よりパワーと巻き上げスピードです。
「1巻きで何センチ巻き取れるか」がそのまま釣果に直結しますよ。
タイラバ用カウンター付きリールのおすすめ

タイラバにカウンターが効く理由は、「前回ヒットした水深の再現」と「巻き速度が安定しているかの確認」の2点です。
鯛は海底の地形に沿って動くため、底からの高さが数メートル違うだけで反応がガラリと変わるグルメな魚なんです。
タイラバで最も大切なのは「一定速度でゆっくり巻く」こと。
ここでハイギアを選んでしまうと、「ゆっくり巻いているつもりが、いつの間にか競輪選手のように速く巻いていた……」なんて悲劇が起きます。
タイラバにはローギア〜ノーマルギア。これだけは絶対に譲れません!
タチウオジギング用カウンター付きリールのおすすめ

タチウオは「ご飯を食べる層(棚)がものすごく狭い」という少し気難しい特徴があり、数メートルのズレが命取りになります。
カウンターなしだと「たぶんこの辺かな?」というふわふわした感覚頼みになってしまいます。
さらにタチウオジギングでカウンターが活きるのが、フォール(落とす)速度の管理です。
「何秒で何メートル落ちたか」を数字で把握できると、今日の当たりパターンをサクッと掴むことができます。
イカメタル用カウンター付きリールのおすすめ

イカメタルは、カウンターの恩恵を一番受けやすい釣りだと個人的には思っています。理由は2つ。
1つ目は、イカのいる棚がコロコロ変わること。2つ目は、夜釣りが基本だからです。
暗闇の中では糸の出具合を目で見るのは難しく、カウンターのバックライトがまさに「暗闇の命綱」になってくれます。
そして絶対に気をつけていただきたいのがラインの太さです。
「同じ海なんだからジギング用のPE2号でいけるでしょ!」という楽観的な判断が、船上で盛大なお祭り(糸絡み)を主催してしまう悲劇を招きます。
イカメタルには、必ずPE0.4〜0.6号の細いラインが巻けるリールを選んでくださいね。
イサキ釣り用カウンター付きリールのおすすめ

イサキ釣りでカウンターが活きる最大の理由は、船長さんの指示ダナ(水深)に正確に合わせられることです。
イサキは「水面から40m!」という指示から数メートルずれるだけで、見向きもしてくれません。
カウンターがあれば、毎投同じ棚をデジタルの力で完璧に再現できます。
リールの番手についてはそれぞれの釣り場で狙う水深だったり、使用するオモリの重さだったりにもよりますが、私が良く行く海域の愛知県付近の大山沖だとジギングに使っているオシアコンクエストCT 3000XGを使っています。
もう少し水深が浅く、使用するオモリが軽い場合はタイラバやイカメタルのカウンター付きリールを使うところもあります。
カウンターを最大限活かす実践的な使い方
「せっかく買ったのに、なぜか釣れない……」と悩んでいる方に共通するのが、ちょっとした使い方のボタンの掛け違いです。
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ゼロリセットのタイミング
仕掛けやジグが水面についた瞬間に「0」にリセットするのが基本です。「なんか今日は棚が合わないな」と感じたとき、実はゼロリセットする場所を間違えていただけ……なんてことも(私も経験あります!)。
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フォール速度の活用
上位機種にはフォール速度(m/s)を表示する機能があります。「今日はフォールスピード0.8m/sで食ってくる!」という情報は、カウンターなしでは絶対に掴めない秘密のデータです。
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カウンター誤差への対処
繰り返しになりますが、「今日の40メートル表示」でヒットしたなら、次も「今日の40メートル表示」を狙う。カウンターを「正確な深度計」ではなく「相対的な棚管理ツール」として割り切って使うのが、釣果を伸ばすコツです。
よくある失敗とその対処法
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失敗①:タイラバにハイギアを選んでしまった
「ハイギアのほうがなんかカッコいいし釣れそう」という謎の先入観に負けてしまい、一定速度で巻けずに苦戦する……タイラバあるあるです。タイラバにはローギア〜ノーマルギア!これだけは覚えて帰ってくださいね。
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失敗②:ジギング用リールをイカメタルに流用してお祭り多発
細いPEが必要なイカメタルには、それに対応したリールを。船上の平和のためにも、専用の準備をおすすめします。
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失敗③:カウンターのゼロ設定を忘れた
「なんか棚が合わない……」の原因の半分はこれです。釣り開始のワクワクでつい忘れがちですが、第一投目の前に必ずゼロ設定を確認しましょう。
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失敗④:バックライトなしを買って夜釣りで詰んだ
「安いから」とエントリーモデルを買ったものの、夜の海で画面が真っ暗……。イカメタルをやるなら、バックライト機能の有無は絶対にチェックしてください!
まとめ|自分の釣りスタイルに合わせて選ぼう!
カウンター付きベイトリールは、「棚の再現性」という最強の武器で釣果を安定させてくれる頼もしい相棒です。
釣り種別に最適なスペックが異なるため、まずは「自分がメインでやりたい釣り」を決めてから選ぶのが正解です。
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ジギング:ハイギア・大きめラインキャパ・パワー重視
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タイラバ:ローギア〜ノーマルギア・細めライン・軽量
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タチウオ:ハイギア・フォール速度表示付き
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イカメタル:細ライン(PE0.4〜0.6号)・軽量・バックライト必須
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イサキ:ノーマルギア~ハイギア・PE1〜1.5号・軽量
「とりあえず1台」から始めるなら、タイラバ用のノーマルギア機種が一番潰しが利きます。
そして、好きな釣りが増えるにつれて専用機を少しずつ増やしていく……これが、タックル沼の正しい歩き方です。ようこそ、この沼は思ったよりずっと居心地がいいですよ(笑)。
今回ご紹介した中で、まずはどの釣りのカウンターリールから揃えてみたいですか?ぜひコメント欄で教えてくださいね!






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