ジグやタイラバって結構よい値段しますよね?
タングステンのジグやタイラバになれば、かなり高いです。
まー、タングステンもレアメタルの一つなんで仕方ないですが。。
ダイワのTGベイトなんかは3000円以上しますし、タングステンのタイラバなんかは、高いもので6000円近くするものもあるので驚きです。
そんな高価なジグたちですが、船の上でぶつけたりすると塗装が剥がれたりします。
青物なんてジグが付いていても船の上で暴れまくるので、塗装が剥がれやしないかヒヤヒヤものです。
そこで、今回はジグやタイラバの塗装を少しでも剝げにくくするためにウレタン(1液ウレタン)を使ってコーティングするやり方についてご紹介します。
TGベイトやクイックゼロワンの塗装剥がれ
私は伊勢湾ジギングでTGベイトやクイックゼロワンを多用します。
先程も書きましたがTGベイトはタングステンを使っているので高価ですし、クイックゼロワンは人気のあまり乳することが難しいです。
それだけに大事に使いたいもの。
根がかりやサワラカッターでのロストももちろん痛手ですが、塗装が剥がれて無残な姿にするのも悔しいです。
以下は上がクイックゼロワン、下がTGベイトの塗装剥がれの例です。
どこにもぶつけた覚えがないので塗装が剥がれていたりします。
そんな時は、もっと早くウレタンコーティングしておくべきだったと悔やみます。
TGベイトの塗装剥がれを拡大するとこんな感じ。あー、3500円がー。
本当であれば新品の状態の時にウレタンコーティングしておくのがベストですが、今回はこれ以上の塗装剥がれを防ぐために、今からウレタンコーティングしようと思います。
ジグのウレタンでのドブ漬け方法
ウレタンの種類とそれぞれのメリット・デメリット
ウレタンとは液体の樹脂剤で、釣りではルアーやウキの表面をコーティングすることで強度アップさせたり、塗装剥がれを防ぐために使われます。
ウレタンには大きく以下の3種類があります。
- 1液ウレタン
- 2液ウレタン
- スプレータイプのウレタン
それぞれメリット・デメリットがあるのですが、簡単にまとめると以下の感じです。
メリット | デメリット | |
1液ウレタン | ウレタンにドブ漬けして乾燥させるだけとお手軽 | 開封し空気と触れると硬化・劣化していく(対処方法は後述) |
2液ウレタン | そもそも2液に分かれているので空気で硬化・劣化しない | 混ぜると1液と同じ。少量ずつ使う場合は、エアブラシを使う必要がある。 |
スプレータイプのウレタン | スプレーで吹き付けるだけなので一番お手軽 | ドブ漬けに比べコーティングが薄くなる |
今回は1液ウレタンを使ったドブ漬け方法をご紹介します。
ウレタンドブ漬けに準備するもの
- 1液ウレタン剤
- クリップ
- 割りばし
- 紐
- 小さめの段ボール
準備するものは上記です。
1液ウレタンは東邦産業のウレタンフィニッシャーEXです。
これはルアー専用のウレタンコート剤です。
東邦産業からは、ウレタンフィニッシャーEXの他に、超!ケイムラ・ウレタンフィニッシャーEXというのも出ています。
違いは、超!ケイムラ・ウレタンフィニッシャーEXはウレタンフィニッシャーEXとケイムラ顔料という紫外線に反応して発光する特殊な顔料が混ざっているものです。
私はウレタンフィニッシャーEXを使用しています。
ウレタンドブ漬けの手順
脱脂・汚れ除去
別売されている「EX塗料共通薄め液」をぞうきんなどに染み込ませ、ルアーの表面を軽くふき、汚れや油脂を取り除きます。
EX塗料共通薄め液は、ウレタンフィニッシャーEXの保存にも使えますので合わせて買っておくと良いです。
※私の場合、研磨の工程は省いてしまします。
ハンドメイドルアーの場合は、紙やすりで軽く研磨して塗装やコーティングがのりやすくしたりしますが、高いジグの塗装が剥げるのも嫌なので私は、研磨はしません。
ウレタンにドブ漬け
ルアーのアイ部分をクリップで引っ掛け、ジグをウレタンフィニッシャーEXにドブ漬けします。
注意したいのは、勢いよくドボンとドブ漬けしないことです。
これをやってしまうとジグの表面に気泡ができてしまいますし、ウレタンコートの層が薄くなりすぎてしまいます。
ジグが長くて1度のドブ漬けで全体にウレタンコートできない場合は、逆側からもドブ漬けします。
乾燥
以下のように段ボール内にジグをつるして風通しの良いところで乾燥させます。
この時の注意点としては、ほこりがウレタンに付着しないように、軽く何かで蓋をしてしまっても良いです。
思った以上にほこりや塵がまっていたりするので。
3回ぐらいドブ漬けする
ジグのドブ漬けは、より強度を上げるために3回ぐらいやるのがベストです。
2回目以降のドブ漬けでの注意点は、乾燥中はウレタンが上から下に流れるので、ジグの下の方がウレタンコートが厚くなる傾向にあります。
なので、上下のウレタンコートの厚さが均等になるように、1回目の乾燥で下側になったほうを、2回目の乾燥では上側になるようにして乾燥させます。
3回目のドブ漬けも同様の考え方で行います。
ウレタンフィニッシャーEXを長持ちさせる方法
これはウレタンフィニッシャーEXに限ったことでなく、1液ウレタンコートに言えることですが、ウレタンは空気中の水分と化学反応をして硬化する性質があります。
硬化して使えなくなることを防ぐために以下のようなことに注意したほうが良いです。
- できるだけ蓋を開けている時間を短くする
- 水分が付いた状態でジグをドブ漬けしない
- ドブ漬けはウレタン内に空気が入らないようにゆっくりと漬ける
- 直射日光の当たらない温度変化のあまりない場所で保管する
- 使用後にEX塗料共通うすめ液をウレタン液面に1cmほどそっと注ぎ(スポンジ使用がベスト)、混ぜずに蓋をして保管する。次回使用時にゆっくりとかき混ぜてから使用する
まとめ
いかがでしたでしょうか?
正直、絶対に剥がれない塗装が誕生しないか?などと期待していまいますが、現状は上記のような方法でケアしています。
ハンドメイドルアー作りが得意な方であれば、塗装剥がれして、どうしようもなくなった時は最終手段として、既存のカラーなどをヤスリや薬品で綺麗に落とし、新たに自分でエアブラシでカラーリング、ウレタンコートするのもありかもしれませんね。
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