Crealityから21年12月に新しい3DプリンターのEnder3 S1が発売になりましたね。
私はEnder3 V2でハンドメイドルアーを作っているのですが、今回、このEnder3 S1はEnder3 V2の後継機種ということで色んな機能が追加されているようなので、かなり期待しています。
Ender3 S1に買え替えようかと検討中です。
そこでどんな機能が追加になったのか?をEnder3 S1とEnder3 V2と比較しながらレビューしてみたいと思います。
Ender3 S1とEnder3 V2のスペック比較
まずはEnder3 S1とEnder3 V2の主要スペックを見ていきましょう。
以下を見ると、価格差の割に大きなスペックアップがされていないような気がしますが、この後、紹介する各種追加機能が便利すぎるので、期待していてください。
Ender3 S1 | Ender3 V2 | |
価格 | 45000-50000円 | 27000-30000円 |
プリント最大サイズ(mm) | 220×220×270 | 220×220×250 |
対応データー形式 | STL/OBJ/AMF など | ← |
積層ピッチ | 0.05mm-0.35mm | 0.1mm-0.4mm |
本体サイズ(mm) | W487xD453xH622 | W475xD470xH620 |
プリント速度 | 最高150mm/s (推奨:60-100mm/s) | 30-180mm/s |
本体重量 | 9.1kg | 7.8kg |
ホットエンド | 260度まで | 250度まで |
消費電力 | 350W | 270W |
Ender3 S1に追加の一押し機能
Ender3 S1はEnder3 V2の後継機種ということで以下のような様々な機能が追加されています。
- オートレベリング機能
- ダイレクト式エクストルーダー
- ほぼ組み立て済(96%が組立済)
- リムーバブルPCスプリングスチールプリントシート
- 32ビットサイレントマザーボード搭載
- 高精度Z軸デュアルスクリュー
その中でもEnder3 V2と比較してみて、私がこれは嬉しい追加機能というのに絞ってご紹介したいと思います。
CR-Touch オートレベリング機能
なんといっても一番嬉しい機能は、このオートレベリング機能です。
これはほとんどの人は同意見ではないでしょうか?
FDMの3Dプリンターで一番大変な作業がレベリングという作業で、なんでこんなことまで人間がやらないといけないのか?というぐらい、面倒な作業で、プレートの4隅でノズルとプレートの隙間を紙一枚分0.1mmぐらいに調整する作業です。
1周で終れば良いですが、ひどいときになると3周ぐらいやって、やっと4隅全ての調整が終るという作業です。
早くプリントしたいので、こんな作業を強いられては気持ちがなえてしまいますよね。
これをEnder3 S1ではオートレベリング機能を使って、16点を自動でレベリングしてくれるので、今までの手動でのレベリングが不要になるので、非常に効率的です。
Ender3 V2では標準では付いていないものなので、別部品として購入し取り付けている人も多かったです。
Creality純正のものでなければ3000-4000円で買えるものもあります。
これは今後の3Dプリンターにも標準装備してもらいたい機能ですね。
組み立てが6ステップで15分で組み立て完了!
上記のように6個のモジュールで送られてくるので、それを組み立てるだけです。
これも非常に嬉しいところです。
そもそもEnder3シリーズは、組立式にすることで安さを実現していたと思うのですが、そこをだいぶ簡略化してくれたのは嬉しいところです。
ちなみにEnder3 V2の時で組み立てに2時間はかかったと思います。
更に組み立て後にうまく前述した手動でのレベリングが上手くいかず、プレートにフィラメントが付着してくれないという事態に見舞われたので、何度が組み立てをやり直した覚えがあります。
今となっては、手動レベリングにも慣れたのと、なんといってもスティックのりという強力な武器があるので、問題なくプレートにフィラメントが付着してくれますが。
Ender3 S1の組立の簡単さは以下の動画でも感じることができますよ。
ダイレクト式エクストルーダー
このダイレクト式エクストルーダー機能はハンドメイドルアー作りには、そんなに嬉しい機能ではないのですが、メーカーのCrealityとしては、イチオシにしている機能です。
Ender3 V2もそうなのですが、3Dプリンターの格安機のほとんどには「ボーデン式」というホットエンドから離れた場所からフィラメントを押出する方式が作用されていました。
しかし、この方式の場合、TPU(熱可塑性ポリウレタン)などのゴムライクの柔軟性のあるフィラメントでは、チューブ内でフィラメントがしなってしまい正常に押出を行えず、プリントがとても難しかったです。
TPUは、例えばスマホケースなどに使われている柔らかい樹脂です。
それを上図のうように押出をホットエンド(ノズル部)の真上で行うことで安定した押出を実現し、ゴムライク樹脂でもプリントが可能になりました。
今のところ、ハンドメイドルアーにはPLAフィラメントを使っているのですが、ワームまでいかないですが、柔らかいルアーをTPUフィラメントで作ってみるのも良いかもしれません。
ハードルアーとソフトルアーの間ぐらいの柔らかさで、より生き物に近い動きができるかもしませんね。
ということ、将来、試してみたという意味も込めて、ダイレクト式エクストルーダーを紹介しました。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
Ender3シリーズは中国・深圳に拠点を置く「Shenzhen Creality 3D Technology社」の普及率や知名度の高い3Dプリンター入門シリーズです。
Creality社は2020年には全世界販売台数120万台を記録しましたし、プリンター界で最も名誉ある賞と言われるALL3DPサイト内Best 3D printersにEnder3 V2ほか4機種がノミネートされるなどしています。
そして、このCreality 3D Ender-3 S1はこのEnder3シリーズを、0から見直して再設計したモデルとのことなので、注目を集めているようです。
私も買え替えを本気で検討中です。
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