「最初のSWリール、何を買えばいいんだろう」——これ、本当に迷う。
ダイワかシマノか。セルテートSWかツインパワーSWか。
予算は6〜7万円台が限界だけど、その中で後悔しない選択をしたい。
そんな方のために書いた記事です。
今回、ダイワ 24セルテートSW 6000XHを実際のサワラキャスティングとサワラブレードジギングの現場に持ち込み、何度か実戦で使い込んできた。
帰港直前の鳥山で巨大サワラが爆発したあの興奮も含め、このリールのリアルな使用感をレポートする。
合わせて、シマノのライバル機3種・ダイワの2機種との比較、そして「もう1本持っていく」24セルテートLT5000D-XHとの使い分けについても包み隠さず語っていきたい。
24セルテートSW 6000XHのインプレ!初めてのオフショアリールとして買いなのか?

製品スペック・基本情報
外観・デザイン
手に取った第一印象は「軽い」の一言に尽きる。6000番という番手を聞いて「重そう」と構えていたのに、実際に持つと375gという数字以上の軽さを感じた。
フルメタル(AL製)モノコックボディにSW専用新設計のZAION製エアドライブローターという組み合わせで、この軽さを実現している。
カラーはダイワらしいシルバーとブラックのツートーン。

メタリックシルバーのボディに、ローターやスプールエッジのブラックアクセントが締まった印象を与える。
SWリール特有の「戦闘機感」はもちろんあるが、無骨すぎず、汎用セルテートの系譜を感じる洗練された仕上がりだ。
パワーライトノブ(Lサイズ)がEVA素材で握りやすく、デッキが揺れる船上でも手が疲れにくい。

また、ストッパーをあえて廃したストッパーレスボディにより、ボディ構造がシンプルかつ水や異物の侵入経路が少なくなっている。
「防水性能のために引き算した」というダイワの哲学が随所に感じられる設計だ。
基本スペック一覧
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 標準自重 | 375g |
| ギア比 | 6.2 |
| 最大ドラグ力 | 15kg |
| 巻取長(1回転) | 110cm |
| PE標準巻糸量 | 3号-300m |
| ベアリング | 10BB/1ローラー |
| ハンドルアーム長 | 70mm |
| 実売価格 | 約5.9万円 |
注目はドラグ力15kgという数字。
同価格帯のシマノ・ツインパワーSW 6000XGが13kgなのと比べると、カタログスペック上は2kgの差がある。
あくまでスペック上の話だが、初心者にとっては「少しでも余裕があるリール」という心理的な安心感につながる。
実釣インプレッション
サワラキャスティングでの使用感——飛距離と巻き取り速度が肝
サワラキャスティングで24セルテートSW 6000XHを使ってみると、まず感じるのはLC-ABS(ロングキャストABS)スプールの飛距離だ。
ラインがスプールエッジを滑らかに乗り越えていく感覚がよく、キャスト時の抵抗感が少ない。
ナブラを撃つキャスティングゲームでは「1mでも遠くに飛ばす」ことが釣果に直結するだけに、これはじわじわと効いてくる。
そしてサワラキャスティングで欠かせないのが「素早い巻き取り」だ。
着水後、見切られる前にルアーを走らせたい——そのためにXHギア(ハンドル1回転で110cm)が生きる。
エアドライブシャフトの非接触構造により巻き出しが軽く、ナブラの中で一瞬の判断がリールの初動に素直に反映される感覚が気持ちいい。
先日の釣行では、黒マグロに翻弄されて「今日はダメか……」と諦めかけた帰港直前、鳥山に遭遇して巨大サワラが爆発。
このリールをフル稼働させた。その模様はこちらの動画でぜひ確認してほしい。(笑いと興奮、両方あります)
サワラとのファイトでは最大ドラグ力15kgのATDタフドラグが想像以上に滑らかに機能した。
走り出しでドラグがスムーズに出て、止まったところでゴリ巻きする——そのリズムが気持ちよく決まった。
カーボンワッシャー採用のATDタフは熱ダレもなく、長時間のファイトでも安定した出力を維持してくれた印象だ。
サワラブレードジギングでの使用感——高速巻きに耐えられるか?
ブレードジギングはジグをシャクる釣りではない。30-100g前後のブレードジグを、ひたすら高速で巻き続ける釣りだ。
1日中、同じスピードで巻き続ける体力と、それに耐えられるリールのギアとベアリングが問われる。
24セルテートSW 6000XHをブレードジギングで使って感じたのは、G1ジュラルミン製ドライブギアの頼もしさだ。
ソルティガと同じ素材を使い約18%肉厚化したこのギアは、高速巻きを長時間続けても「ゴリ感」が出にくい。
1日巻き続けた後半でも巻き感が変わらないのは、このギア剛性のたまものだと感じた。
また、マグシールドをピニオン部・ラインローラー部の2箇所に搭載しているため、飛沫を浴びながら高速巻きを繰り返す過酷な状況下でも防水性の不安がない。
これはブレードジギングを繰り返しやる人には重要なポイントだ。
なお、ブレードジギングの釣行動画は現在制作中。近日公開予定なのでお楽しみに!
良かった点(メリット)
圧倒的な軽さ(375g)——6000番でこれは異次元
同クラスのシマノ 21ツインパワーSW 6000XGが420g、24ストラディックSW 6000XGが450gであることを考えると、375gという自重は頭ひとつ抜けている。
45〜75gの差は地味に見えて、1日何十キャスト・何百回と巻き続けるフィールドでは積み重なる疲労差になる。
入門者こそ軽いリールを選ぶべき理由がここにある。
エアドライブローターの恩恵——キャスティングもブレードジギングも快適
エアドライブローター・ベール・シャフトの3点セットが生み出す「ハイレスポンスな巻き出し」は、サワラキャスティングでのナブラ撃ちでも、ブレードジギングの高速巻きでも、ルアーをキビキビと動かすのに直結する。

「リールが追いついてこない」という感覚が少なく、体が疲れた釣行後半でも巻き始めの初動が重くならないのがありがたい。
ATDタフドラグの安心感——初心者でもドラグ調整が楽
ダイワ独自のATD(オートマチックドラグシステム)タフは、魚の引きに追従して滑らかに出るため、ドラグをやや締めすぎた状態でも高切れリスクが低い。
「ドラグ調整が難しい」と感じる入門者でも、比較的感覚的なセッティングで大物とやり取りしやすいのはありがたい。
特にサワラキャスティングは瞬間的に走るため、ドラグの追従性はかなり重要だ。
気になった点(デメリット)——正直に書く
ZAIONローターの耐久性——フルメタルじゃない事実
24セルテートSW 6000XHのローターはZAION(高強度カーボン系素材)製だ。
ボディはフルメタルのアルミモノコックボディだが、ローターは樹脂系素材となっている。
同じダイワの上位機種・ソルティガや、2026年2月に登場した26セルテートHD(フルアルミローター)と比べると、ここは明確な違いがある。
「ZAIONは割れる」という呪いの言葉を耳にしたことがある方もいるだろう。
実際のところ、普通の使い方で壊れるものではないが、強烈な衝撃や不意の落下には少し注意が必要だ。
デッキに置いていて倒れた、踏んだ——そういう不慮の事故には若干の脆弱性がある点は覚えておきたい。
ベール下がりへの不安

オートリターンを廃止してマニュアルリターンを採用したのはキャスト時の誤作動を防ぐための設計で、個人的には歓迎だ。
ただ、長期使用でベール下がりがどう変化するかはまだ未知数な部分がある。
経年劣化による不安を感じているユーザーの声もあるのは正直なところ。今後の使い続けの中で検証していきたい。
ストラディックSWと比べると価格差が大きい
そもそも比較カテゴリーが間違っているが24ストラディックSW 6000XGの実売が約28,000円前後なのに対し、24セルテートSWは約55,000円前後。
その差は約27,000円。「軽さ・ギア品質・ブランド価値」に27,000円の価値を見出せるかどうかが判断の分かれ目だ。
釣行頻度が低い入門者は、まずストラディックで慣れてからセルテートにステップアップする選択肢も十分ありだと思う。
シマノ3機種・ダイワ2機種と徹底比較
以下に公式スペックをもとにした比較表を示す。価格は執筆時点(2026年5月)のAmazon・楽天などの実売価格目安。
| 機種 | 自重 | 最大ドラグ力 | 巻取長 | BB数 | ローター素材 | 実売価格目安 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 24セルテートSW 6000-XH(ダイワ) | 375g | 15kg | 110cm | 10/1 | ZAION | 約55,600円〜 |
| 26セルテートHD LT5000D-XH(ダイワ) | 305g | 12kg | 105cm | 12/1 | フルアルミ | 約70,000円〜 |
| 24セルテートLT5000D-XH(ダイワ) | 290g | 12kg | 105cm | 10/1 | ZAION | 約50,000円〜 |
| 24ストラディックSW 6000XG(シマノ) | 450g | 13kg | 112cm | 6/1 | 樹脂系 | 約27,800円〜 |
| 21ツインパワーSW 6000XG(シマノ) | 420g | 13kg | 112cm | 10/1 | アルミ | 約54,000円〜 |
| 26ステラSW 6000XG(シマノ) | 435g | 13kg | 113cm | 12/1 | アルミ | 約150,000円〜 |
24セルテートLT5000D-XH|同じセルテートでも別の生き物
同じ「セルテート」の名を冠するが、LTモデルとSWモデルは設計の出発点が根本的に違う。
LT5000D-XHは290gという驚異の軽さが武器の汎用機で、ライトジギングやショアからのキャスティングを得意とする。

一方、SW 6000XHはSW専用設計でボディもギアも防水機構もすべてハードユース向けに作られた機種だ。
「より軽くて汎用性があるのがLT、より頑丈で防水・ドラグ余力があるのがSW」という認識で使い分けるのがベストだ。
26セルテートHD LT5000D-XH|同じダイワでSWより軽い!でもドラグは劣る
2026年2月に登場した26セルテートHDは、フルアルミローターを採用しながら305gという驚異の軽さを誇る。

SW 6000XHと比べて70gも軽い上にローター剛性は上だが、最大ドラグ力は12kgとSWの15kgを下回る。
外洋の青物やサワラを本気で狙うなら、ドラグ余力と防水性能の面で24セルテートSW 6000XHに軍配が上がる。
「軽くてフルアルミローターが欲しい」なら26セルテートHDは魅力的な選択肢だが、SWリールとしての頑丈さで選ぶならSW 6000XHだ。
24ストラディックSW 6000XG|コスパ重視ならアリだが…

約28,000円という価格は文句なしに魅力的だ。ただし自重450gは全機種中最重量で、BB数も6個と少ない。
「とにかく安くオフショアを始めたい」という人の入門機としては有力候補だが、1日高速巻きを続けるブレードジギングやキャスティングで疲れが出やすいのは正直なところ。
21ツインパワーSW 6000XG|実力は折り紙付き、でも「待ち」かもしれない
ツインパワーSWはシマノSWリールの中核機種として長年評価が高く、インフィニティドライブとヒートシンクドラグを搭載した実力機だ。

ただし現行モデルは2021年発売ですでに4年以上経過。
今まさに26ステラSWの6000番が発売されたシマノのSWラインナップは過渡期を迎えており、ツインパワーSWの新型が出てもおかしくないタイミングだ。
「今すぐ買う」なら24セルテートSWのほうが”旬の新型”という優位性がある。
26ステラSW 6000XG|最強だが、価格差60,000円をどう考えるか
26ステラSW 6000XGは2026年5月——まさに執筆現在、発売されたばかりの最新フラッグシップ。

性能に文句はないが実売約150,000円。24セルテートSWとの差額は約100,000円近い。
オフショア入門者が最初の1台にこの価格帯を選ぶかは正直かなりの覚悟が必要。
「最初から最高のものだけを使う」というスタイルの方には最高の選択肢だが、そうでなければまず24セルテートSWで実釣経験を積むのが賢明だと思う。
24セルテートLT5000D-XHとの使い分け
この釣行には24セルテートSW 6000XHと24セルテートLT5000D-XHの2台体制で臨んだ。
同じセルテートシリーズの2本持ちだ。
24セルテートLT5000D-XHのインプレ記事はこちら
基本的な使い分けは、PE2号以下のライトジギングやショアキャスティングにはLT5000D-XH、PE2号以上のオフショアジギング・キャスティングにはSW 6000XHだ。
ただ自分の場合、PE1.5号を巻いてSW6000XHをサワキャスに使っている。
LTモデルは汎用機の感覚で軽快に使えるのに対し、SW 6000XHはSW専用設計ならではの防水性・剛性・ドラグ余力の違いをしっかり感じられる。
さらに、サワラキャスティングで外洋に出て9フィート前後の長めのロッドを使う場面では、タックルバランスの観点からも24セルテートSW 6000XHを選んでいる。
長いロッドに対して重心バランスが合っていないと、1日中キャストし続けると腕への負担が大きくなる。
SW 6000XHの375gという重量感が長めのロッドにしっくりはまるのだ。
LTモデルのような軽すぎるリールは、この場面ではむしろ前重心になってしまって使いにくい。
タックルバランスは飛距離にも直結するので、「リールは軽ければ軽いほど良い」とは一概には言えないのが面白いところだ。
「セルテートを2台持ちする意味があるの?」と思うかもしれないが、同じダイワ・セルテートシリーズで操作感が統一されているのは思った以上に快適だ。
船の上でリールを持ち替えたときの違和感がほぼなく、釣りに集中できる。
こんな初心者にオススメ
結論として、24セルテートSW 6000XHを最初の1台として推せるのは以下のようなタイプだ。
予算が5〜6万円あり、PE3号を使う近海オフショアのジギング・キャスティングをメインに考えている人。
サワラキャスティングやブレードジギングのように1日中巻き続ける釣りで、少しでも疲れにくいリールを求めている人。
ダイワのリールに慣れていて操作感の統一感を求める人。
また、サワラキャスティングでは前述した通り個人的にはPE1.5号を巻いて使っている。
理由はシンプルで、飛距離を稼ぎたいからだ。細いラインほどキャスト時の空気抵抗が減って飛距離が伸び、ナブラ撃ちでのアドバンテージになる。
逆に、予算を抑えたい人は24ストラディックSWが現実的な選択肢だ。
最強スペックにこだわるなら25ステラSW。
そして「今すぐシマノのSWリールを買う」なら、ツインパワーSWのモデルチェンジ動向をひとまず調べてから判断することをおすすめしたい。
まとめ・総合評価
24セルテートSW 6000XHは、「SWリールを初めて買う」という文脈においてよく完成された1台だ。
375gという軽さ、ATDタフドラグの扱いやすさ、G1ジュラルミンギアの耐久性——これらはサワラキャスティングでもブレードジギングでも、1日フィールドに出たとき確実に釣りの楽しさに直結する。
ZAIONローターの耐久性への不安や価格の高さは正直なデメリットだが、使い方とコスト感次第で問題にならないケースがほとんどだ。
実釣で「このリールを選んだことを後悔した瞬間」は今のところ一度もない。
むしろ、帰港直前の鳥山でサワラをゴリ巻きしながら「買って正解だった」と思った。
「最初の1台」として悩んでいるなら、ぜひ釣具店で手に取ってほしい。375gという軽さは、持った瞬間に伝わるはずだ。
サワラキャスティングでもブレードジギングでも実力を発揮した24セルテートSW 6000XH。
「最初の1台」に迷っているなら、まず価格と在庫をチェックしてみよう。
という事で今回は以下のような内容でお届けさして頂いた。少しでも参考にして頂けると嬉しい。
- 24セルテートSW 6000XHは初めてのオフショアリールとして買いなのか?
- 製品スペック・基本情報(外観デザイン・スペック表)
- 実釣インプレッション(サワラキャスティング・サワラブレードジギング)
- 良かった点(375gの軽さ・エアドライブローター・ATDタフドラグ)
- 気になった点(ZAIONローターの耐久性・ベール下がりの不安・価格差)
- シマノ3機種・ダイワ2機種と徹底比較(スペック比較表含む)
- 24セルテートLT5000D-XHとの使い分け(9フィートロッドとのタックルバランスの話含む)
- こんな初心者にオススメ(PE1.5号で飛距離を出す話含む)
- まとめ・総合評価




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