夏のイカメタルは初心者でも楽しめる釣りで、高級な赤イカがターゲットですのでこの時期を楽しみに待っている方も多いはずです!
実際、元釣具店員の筆者が店頭に立っていた頃は夏の時期になると、ほとんどが赤イカの接客だった覚えがあります。
そんななかでも、会社の同僚に誘われたり友人知人に誘われて興味はあるけれど
「一度やってみたいけどそのためにタックル一式揃えるのはちょっと…。」
「専用ロッドを買おうか代用で済ませようか迷っている…。」
といった方に向けて操作性は専用ロッドが良い前提で、代用ロッドと専用ロッドのオススメを紹介します!
以下は敦賀イカメタルの実釣記事です。ヒットシーンを分かりやすく編集した実釣動画もありますので参考にしていただければ幸いです。
イカメタルロッドの特徴とは?
繊細な当たりを取るソリッドティップ
イカの繊細な当たりを取るために目で変化を取りやすいソリッドティップを搭載しています。
手に伝わる感度よりも目で竿先に出るアタリを取る釣りなので竿先の色も分かりやすく赤色や黄色、白色など色付けしてあるモデルが多いです。
誘いやすい先調子
①ゆっくり誘いあげた後にスッとフォールさせる
②大きく持ち上げてからゆっくりとフォールさせる
③シェイクした後にピタッと止める
私の場合は上記の3つの誘い方を組み合わせながら釣りしていきます。
遊漁船で指示棚や他の人のヒットしている深さがわかればそのレンジ周辺でアクションします。
また、竿をたたいて(激しくシェイク)してイカにアピールしたりもします。
止めたり、動かしたりとやってみるとけっこう忙しい釣りなのでアクションさせやすい調子(曲がり方)は重要になってきます。
胴調子の竿だと水深が40m前後だと少し竿を少し動かすだけでは竿がアクションを吸収してしまいスッテ(ルアー)まで動きが伝わらなかったり若干合わせが遅れたりします。
反対に先調子(竿先が曲がる)だとアクションや合わせの吸収も少なく済みますので合わせの伝達も早くなります。
逆に船の揺れを吸収してくれる等、胴調子の利点もありますが当たりをとる釣りとしては先調子がオススメです!
タックル自体の軽さ
こちらはリールも含めてですが、タックルは軽いほど釣行が楽になります。
基本姿勢としては竿を持って目線前後でアクションを続けますので、重たい竿やリールだと辛くなり集中できなくなってきます。
重くても頑張ればいい!という考えは危険です。
イカメタルロッドに代用できるロッドの条件
イカの繊細な当たりを感じるティップ
まずアタリを感じられるのが条件です。
フォール時に掛かるような入れ食い状態を除いて基本的に繊細な当たりを取る釣りです。
専用ロッドでも取れない場合もあるくらいなので目で見て当たりを感じる繊細なソリッドティップが必要です。
イカの引きを吸収できる竿
大型になると胴長40センチを超えます。
さらにダブルヒットとなると竿にはかなりの負荷がかかりますので、ある程度竿自体にパワーが求められます。
メタルスッテの扱える重さが対応している
水深によってイカメタルスッテの重さを交換しますので、その重さに対応可能なロッドも前提条件となります。
水深、潮流の速さによって10号(約38g)〜25号(約100g)と、使う重さは幅広いです。
遊漁船の場合はイカの反応によって浅場〜深場へとポイント移動することも多いですので重めのメタルスッテに合わせてロッドを船に持ち込むのがベターとなります。
基本は15号、20号が多いと思いますが時期にもよりますので遊漁船予約時に確認したり、近隣の釣具店スタッフに聞いて揃えると安心です!
私も釣具店スタッフ時代によく質問されたことの一つです。
イカメタル代用ロッドのおすすめ
イカメタルロッドに代用できるものは一般的に以下があります。
- タイラバロッド
- ティップランロッド
- 真鯛テンヤロッド
- アジングロッド
- メバリングロッド
その中でもタイラバ、ティップラン、真鯛テンヤに使うロッドでイカメタルにも代用できるものをいくつかご紹介します。
タイラバロッドをイカメタルに代用する
良く上げられる代用ロッドとしてタイラバロッドが有ります。
若干長めになりますが6ft後半〜有りますので扱いやすく、繊細なソリッドティップを搭載している竿がほとんどです。
重さもタイラバの方がメタルスッテより少し重めが対応可能ウエイトになりますので、扱うことができます。
違いとしてはタイラバロッドは基本的に調子が胴調子(レギュラーテーパー)なので積極的に掛けていくのが少し苦手になります。(先調子寄りの物も出ています)
ただ、大型のイカが掛かった場合も安心ですし、バチコン(ワームでアジを釣る)に切り替えて大型のアジが掛かった場合も、元々鯛を相手にするロッドなので十分に引きをいなしてくれます。
逆に胴調子特性を活かして船の揺れを吸収してステイさせておく事も可能です。
以下のダイワ紅牙X 69MHB-Sは、価格も安くおすすめです。私もタイラバで使っています。
ティップランロッドをイカメタルに代用する
他にもティップランロッドもオススメです。
スピニングタイプがほとんどですが繊細なソリッドティップを搭載していてさらに掛け調子(ファストテーパー)の竿が多いです。
最近はやりのオモリグをやってみたい方はキャストしやすいスピニングもオススメです。
注意点としては2点あり、ロッドにもよりますがティップランロッドはMaxウエイトがイカメタルよりも少し低めです。
イカメタルの中ではライトな分類のスッテには対応可能だということを知っておきましょう。
重めのスッテを使うと扱いにくかったり、高価になるほど繊細な穂先が組み合わされているので、最悪の場合破損に繋がる恐れがあります。
もう一点は、先ほど代用ロッドの条件でも説明しましたが、イカメタルの仕掛けは一度に二杯のイカがHITする可能性があります。
二杯掛かった場合ティップランロッドでは若干パワー不足を感じるかもしれませんが、焦らずにゆっくり巻き上げれば対応出来るかと思います。
おすすめはダイワのエメラルダス X BOAT 65MLS-Sです。
真鯛テンヤロッドをイカメタルに代用する
他にも真鯛テンヤロッドも対応が可能です。
先調子のタイプが多く、食い込みの良いソリッドティップを搭載しています。
中でも15号〜20号程に対応したテンヤロッドであれば快適にイカメタルも対応可能です。
おすすめはシマノの炎月BB 一つテンヤマダイ235HHです。
2023年版イカメタル専用ロッドのおすすめ
代用ロッドも可能なイカメタルですが、扱いやすさは専用設計のロッドにはかないません。
やっぱり専用ロッドが良いなと感じた方におすすめのイカメタルロッドを以下3つご紹介します!
- シマノ セフィアBBメタルスッテR-S610MH-S
- ダイワ エメラルダスAIR イカメタル N65ULB-S
- ダイワ エメラルダスEX イカメタル N65ULB-SMT
まとめ
釣り具店員時代に特に質問が多かったイカメタルについて、代用ロッドの選び方を見てきました。
まとめると、メタルスッテの重さに対応していてイカのアタリがとれる柔らかい穂先が代用の条件です。
筆者としては竿先に出る当たりを合わせるのがイカメタルの楽しみの一つだと考えますので先調子をオススメしましたが、専用ロッドでも乗せ調子も発売されています。
接客していて「イカメタルが初めての釣りです!」という方も少なくないので他の釣りに代用出来たら、より釣りの幅が広がり楽しめます!
今年は代用ロッド、専用ロッドを使ってイカメタルにチャレンジしてみて下さい!
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