船からのキャスティングでサワラを狙いたいけれど、「どんなタックルを揃えればいいの？」「どんな釣り方が有効なの？」と疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか？
サワラは引きも強く、鋭い歯を持っていて見た目はイカツイですが、味は美味しく脂の乗ったサワラはトロサワラなんて呼ばれたりします。
そんなサワラは味ヨシ、ゲーム性ヨシと人気のターゲットでハマる釣り人が後を絶ちません。
ただ、始めるにあたっては「ロッドの長さやリールの番手は？」「ラインやルアーの種類は？」といった具合に、準備段階で悩むポイントがたくさんあります。
そこで本記事では、これからサワラキャスティングを始めようと考えている方に向けて、タックル選びから必需品、釣り方のコツ、おすすめYouTube動画まで幅広く紹介しています。ぜひ最後までご覧いただき、快適なサワラキャスティングを楽しむための参考にしてみてください。
サワラキャスティングに必要なもの
ここからは、サワラキャスティングに必要となる道具や装備について詳しく解説していきます。
適切なタックルを選ぶことで、トラブルを減らし、釣果アップにも直結します。一つひとつ確認していきましょう。
ロッド
サワラキャスティングでは、7フィート前後のロッドが扱いやすく、遠投性能と操作性のバランスが良いためおすすめです。
サワラは突発的に横走りをすることがあるので、ある程度のバットパワー（ロッドの根元部分の強さ）を持ったロッドを選ぶと安心です。船でのキャスティングではロッドが長すぎると取り回しに苦労する場合がありますが、逆に短すぎると飛距離が出しづらいのも事実。
特に東京湾などの乗合船ではアンダーキャストのみがルールなのであまり長すぎるロッドだと投げづらいです。
またシーバスロッドでも代用できますがほとんどの釣り場でブリなども混じるので、それだとシーバスロッドだと一向に上がってこず、乗合船だと同船者に迷惑をかけてしまいます。そう考えるとやはりサワラキャスティング専用ロッドだとブリ相手でもパワー不足もなく安心です。
最近は各メーカーからサワラキャスティング専用ロッドが出ているので、そちらがベストです。
またミノー、ブレードジグそれぞれの釣り方があり、それぞれ専用ロッドがあるので、使い分けるのが良いでしょう。
以下にそれぞれの釣り方向けにオススメのロッドをまとめてありますので参考にしていただければと思います。
リール
サワラキャスティングでは、中型スピニングリールがスタンダードです。番手でいうと、4000〜5000番程度を目安にすると、糸巻き量や巻き取りスピードのバランスが取りやすいでしょう。
サワラは泳ぐのが早い回遊魚で、早巻きにもしっかりと反応してくれます。そのためハイギアモデル（HGやXG）のリールを使うのがおすすめです。回収スピードが速い分、効率良く探れるメリットもあります。
またSWタイプでなく汎用タイプのリールでも大丈夫か？といった質問をよく頂くのですが全く問題ないです。
むしろ汎用リールの方が軽量なためキャストを繰り返す釣りでは疲れも軽減でき良いです。
以下におすすめのリールをまとめてありますので覗いてみて下さいね。
PEライン
サワラキャスティングではPE1.5〜2号が多く使われています。PE1号だと飛距離は伸びますが、それなりに長く使おうとすると耐久性の面で心配です。PEラインは高価ですしね。
またブリも釣れたりするので、PE1号や1.2号だと細いです。
私自身は以下のXブレイド アップグレードの1.5号を使っています。
長さも200mあればGOOD。釣行では使っても100mぐらいだと思うのでラインのダメージが目立ってきたらリールスプールの奥にあったラインを表にラインを巻き替えればOKです。
リーダー
サワラキャスティングで1番の悩みと言えばサワラカッターです。
これはサワラは歯が鋭い魚ですので、その歯でリーダーをカッターのようにスパッと切ることから名付けられています。
高価で入手困難なルアーごとカッターの餌食になると泣けてきますよ😭
私はフロロカーボンの5〜8号前後（約20lb〜30lb）をリーダーとして使っています。操作性の観点からはナイロンを使う人もいます。
私自身も今まで色んなリーダーを使ってきましたが今は以下のデュエルの魚に見えないピンクフロロの30lbを使っています。
ラインシステム
PEとリーダーを結束する必要があり、様々なノット（結び方）がありますが私はFGノットでやっています。
サワラキャスティングはルアーを激しく動かすことが多く、結束部に負荷がかかったり、ブリなども釣れる事もあるのでしっかりとした強度がある結び方がおすすめです。
あとは前述したようにサワラカッターなどでリーダーが短くなってしまうことも多いので釣り場で素早くノットを組めるようにしておくと良いです。
以下のようなノットアシストを使うと慣れれば初心者の方でも素早くノットを組めるようになります。
ルアー（ミノー、ブレードジグ、シャッド系ワーム）
サワラキャスティングでは、状況に応じてルアーを使い分けることが重要です。代表的なルアーは以下の3種類です。
- ミノー
- 飛距離とアクションのバランスが良く、幅広いシチュエーションで活躍
- トゥイッチやジャーク、ただ巻きなど多彩なアクションで誘える
- ブレードジグ
- 小型のメタルジグにブレードが付いたルアーで、強いフラッシングと波動でアピール力が高い
- ただ巻きでサワラを狙える
- シャッド系ワーム
- ソフトルアーならではの柔らかいアクションでナチュラルに誘える
- カラーやシルエットのバリエーションが豊富で、スレた魚にも有効
ルアーのカラー選びは、シルバー系などのナチュラルカラーから、チャートやピンクなどの派手めのカラーまで用意しておくと安心です。サワラは捕食スイッチが入ると貪欲に追ってくる反面、スレやすい状況では極端にバイトが減ることもあるため、カラーのローテーションを積極的に行いましょう。
以下におすすめのミノーやブレードジグをまとめておきます。
スナップ
ルアーを頻繁に交換するサワラキャスティングでは、スナップの存在も重要です。たまにブリも釣れるので、強度の高いスナップを選びましょう。サイズは#1〜#3程度が目安ですが、メーカーによってサイズ感が違うことがあるので注意してください。
ただサワラカッターが怖いからといって巨大なスナップを使うのは避けるようにしましょう。
私は最近、バレーヒルのクロスロックを使っています。
クーラーボックス
サワラは体長が大きい個体だと1m近くになる場合があります。そのため、全長のあるクーラーボックスがあると安心です。
サワラは鮮度が落ちやすい魚なので、できるだけ血抜きや氷締めをして鮮度管理を徹底しましょう。遊漁船だと船長や中乗りの方が田仲してくれたりしますよ。
クーラーには氷や保冷剤をしっかり入れて出船するのが鉄則です。
プライヤー
プライヤーは、サワラからフックを外したり、スナップを開閉したりするのに必須のアイテムです。特にサワラは歯が鋭いため、素手でフックを外そうとすると危険です。
先端が細く、錆びにくい素材（ステンレスやアルミ合金）のものを選びましょう。船上では塩分が多い環境にさらされるので、サビ対策がしっかりしているものが長持ちします。
以下におすすめのプライヤーをまとめてあります。
フィッシュグリップ
サワラのように歯が鋭い魚は、ハンドランディング（手で直接つかむ）では非常に危険です。フィッシュグリップを使用することで、安全に取り込むことができます。
サワラは暴れやすい魚なので、釣り上げた後はフィッシュグリップを使い、万が一にも歯に触れないように注意しましょう。
ライフジャケット
船での釣りにはライフジャケットが必須です。
またこの釣りはキャストを繰り返すのでその邪魔にならない腰巻きタイプが良いです。
遊漁船でレンタルもしていますがかなりごつい物だったりするので船釣りを続ける場合は購入するようにしましょう。
服装
服装ですがこの釣りの時期は春か秋がメインになるのでそこまで防寒着は必要にならないケースが多いです。
この場合、薄手のウィンドブレーカー的な物でも良いです。
例えば以下でご紹介しているワークマンのイナレムなどはそれなりに暖かく通気性も良いです。
後はエリアによっては春先の寒い時期や冬シーズンに釣れる事もあるので防寒着も必要になる事もあります。
グローブ
キャスティングなので手のひらが擦れるのは避けられません。
中には手の皮がむけてしまう人もいらっしゃいます。
なのでほとんどの人がグローブをしている事が多いです。日焼け対策にもなりますしね。
帽子
万が一に備えて帽子で頭部を守る事もお忘れなく。もちろんこの釣りは周りに注意してキャストしないと大変危険です。
サワラのナブラに興奮して投げるのに夢中になり確認不足なんていう事もあり得ます。そのため必ず帽子をかぶることをオススメします。もちろん日焼け対策も兼ねて。
サングラス（偏光グラス）
帽子は頭部の保護でしたが目の保護も大事です。それに欠かせないのがサングラスです。
またルアーフックから目を守ることもそうですが紫外線から守る事も必要です。
今は度付きのサングラスもあるので助かります。
サワラキャスティングの釣り方やコツ
必要なタックルや装備が揃ったら、いよいよ実釣です。サワラは回遊性があり、時合（魚の活性が高くなるタイミング）に当たるかどうかで釣果が大きく変わります。ここでは、サワラキャスティングのシーズンやルアー別のアクション方法など、実釣面でのポイントを解説していきます。
サワラキャスティングのシーズン
サワラは基本的に春と秋に盛んに釣れますが、地域によっては夏や冬でも狙えるエリアがあります。産卵期や水温の変化によって回遊ルートが異なるため、地元の遊漁船の情報や釣具店の情報を常にチェックしておくと良いでしょう。
- 春シーズン：水温が上がり始める3〜5月頃がピークとなる地域も多い
- 秋シーズン：9〜11月頃にベイト（小魚）を追って、港湾部や近海まで回遊してくる
- オフシーズン：冬や真夏は活動が鈍りやすいが、場所によっては大型狙いが可能
ミノーでの釣り方（トゥイッチ、ジャーク、ただ巻き）
ミノーはサワラを狙ううえで非常に汎用性が高いルアーです。アクションのバリエーションも豊富なので、いろいろな誘い方でサワラの反応を探ってみましょう。
- トゥイッチ
- ロッドティップを小刻みに動かし、ミノーにイレギュラーな動きを与える
- ショートピッチの連続トゥイッチで、食い気のあるサワラを誘う
- ジャーク
- ロッドを大きく上下もしくは左右に煽って、ミノーに強めのダートアクションを与える
- ラインスラッグを上手く発生させてダートさせるのがポイント
- ただ巻き
- 高速リトリーブでただ巻きする
- たまに止めるなどして食う間を与えてあげるのもポイント
- ジャークやトゥイッチと組み合わせながら巻いてくる
ブレードジグでの釣り方
ブレードジグは、メタルジグのフラッシングにブレードのキラめきが加わることで強いアピール力を持ちます。サワラはスイッチが入ると、派手なアクション・フラッシングに対して猛烈にアタックしてくることが多いです。ブレードジグを使う場合は、以下の点を意識しましょう。
- ただ巻き
- ブレードの回転とボディのフラッシングでアピール
- ボトム付近から表層まで幅広く探る
- カラーローテーション
- ブレードジグはベイトライクなシルバーやゴールドが定番
- 活性が低いときはホロ系や赤金など、変化球を試すとバイトが出る場合も
おすすめの動画
私自身、YouTubeチャンネルをやっていまして、サワラキャスティングの動画もアップしています。
それら動画を再生リストとして以下にまとめておきましたので参考にしてみてください。
伊勢湾を中心にミノーやブレードジグを使ったサワラキャスティングの動画になります。
おすすめの遊漁船
サワラキャスティングを効率よく楽しむには、実績ある遊漁船を利用するのが近道です。船長がサワラの回遊状況やポイントを熟知しており、初めての方でもレクチャーしてくれる場合がほとんどです。特に初心者の場合、釣り方から魚の処理方法までを丁寧に教えてくれる船を選ぶと安心です。
- 選び方のポイント
- サワラの釣果実績が高いか
- レンタルタックルやライフジャケットの有無
- 料金や出船場所が自分に合っているか
- 予約方法：電話やDM、Webで予約するのが一般的。シーズン中は混み合うため、早めの予約がおすすめ
以下におすすめの遊漁船をまとめてありますので参考にしてみてください。
サワラキャスティングを始める人が知っておくべきことのまとめ
最後に、サワラキャスティングを始めるにあたって押さえておきたいポイントをまとめます。
- タックルはやや強め＆7フィート前後の長めのロッドと4000〜5000番の汎用スピニングリール、PE1.5〜2号+太めリーダーを使用
- サワラの鋭い歯によるラインブレイクを防ぐため、リーダーは少し太めに設定
- 必要小物として、強度の高いスナップ、フィッシュグリップやプライヤー、十分なサイズのクーラーは必須
- 安全面と釣った魚の鮮度管理のため、忘れずに用意
- ミノー、ブレードジグ、シャッド系ワームなど、状況に応じてルアーを使い分ける
- カラー・アクションをローテーションして、サワラの反応を探る
- シーズンやポイントの情報収集を怠らず、遊漁船を活用して効率よく狙う
- 船長の経験や最新の釣果情報は何よりの武器
サワラキャスティングは、爽快なキャスティング感覚とスリリングなファイトが魅力です。カッターなどバレやすい魚でもあるのでキャッチできるまでのハラハラドキドキがまたたまらないんですよね笑
また、釣り上げたあとの味も格別。ぜひ本記事で紹介した内容を参考にしていただき、快適かつ安全にサワラキャスティングを楽しんでいただければ幸いです。
もし疑問や不安がある場合は、遊漁船の船長や釣具店のスタッフ、そして当サイトの記事などから情報を仕入れて、不安を解消してから実践するようにしましょう。
サワラキャスティングを存分に楽しみ、ぜひ「初サワラ」の一本をゲットしてください。大きなサワラを手にしたときの喜びは格別です。皆さんの釣果アップを応援しています！
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